都市と境地のあいだ

地方からのまちづくりのお話

中国について

目に見えない部分が大きい気がする

 中国に暮らしてみて、あまりディープなスポットにはまだいけていないです。都市化された部分しか見ていないので、衛生的な環境を除けば、表面的には先進国に近い錯覚を覚えます。

 でも、感覚的になんですが、不都合な存在は隠されている気がします。中国といえば、コピー商品。百貨店には流石に売られていないにせよ、地下街にもあまりみません。確かに値段は安いけど、どこかもブランドを語ったような商品は少ない気がします。

 そんなはずはない。やっぱりルールを犯してでも儲けたいという欲望があるはず。安い衣服だとか、携帯のカバーだとか、どこも似通った商品しか売られていなくて、本当に市場があるのかなあと勘ぐってしまいます。ちなみに、エロ系も全くありません。不思議だなあ。

スローガンがやたらに目がつく

 共産党の打ち出している政策なんだろうけど、1分間に5回ぐらいは目に入ります。自動販売機にもスローガンが入っている徹底ぶり。14億人をまとめるのに、共産党はとても苦労しているようです。

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自動販売機にもスローガン

 また、こちらでは地下鉄に乗るにも保安検査があります。年間20万件以上も暴動が起きている場所なんだなあと改めて実感します。

 

夢は東京にマンションを買うこと

 日本語が話せる現地の方とお話しする機会がありました。とても気さくな方で、日本に住んでいた経験もありおそらく中国人の中では少数派の親日家。初めて地元の人がいくようなお店で食事をしましたが、周囲からは「おい、日本人だ」とジロジロと警戒する様子が感じ取れました。ともあれ、中国では日本にマンションを買うことがステータスになっているみたいです。

 

容易に這い上がれない格差がある

 驚いたことに物乞いをまだ一人しかみていません。貧困層は確実に存在するはずなのに、表面化していません。都市化の一貫で、清掃員がやたらと目につきますが、給料は少ないながらも雇用が生まれて、そこに吸収されているのかなあと思ったりもします。ただ、路地を入ってみるとスラムもあります。

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都市の中にあるスラム

 中国では、都市戸籍保持者と農村戸籍保持者とでは社会保障制度が異なると以前聞いた覚えがあります。ここに住んでいる人たちは農村から出てきた出稼ぎ労働者なのでしょうね。目を凝らして観察してみると制度的にも格差が拡大しているようです。

職員の能力にも大きな開きがある

 日本でいう都道府県レベルの職員と末端の職員ではまるでレベルが違います。こちとら、結構な気合いを入れてビザを申請しにいってるのにスマホをいじりながら、あれがないとかなんとかいって予想以上に時間がかかります。慣れればいいのだけれども、賄賂だとか腐敗といったイメージを抱かせます。ちなみに中国語がはなせないやつは阿呆に見えるらしいです。中国語で言い争えるレベルになれるように精進します。

 

最後に

 ことばについては、日本語が第一言語であることが不利に働きます。感じは読めるので、意味はわかりますが、話しても発音が悪いので通じない。英語もそうです。まずは発音(声調も含め)なんとかしようと試行錯誤中です。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

ではではー!